ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カロデンの戦い」の意味・わかりやすい解説 カロデンの戦いカロデンのたたかいBattle of Culloden 1746年4月16日にスコットランドのカロデンで起こった四十五年の反乱の最後の戦い。ドゥルモシーの戦いとも呼ばれる。小王位僭称者チャールズ・エドワード・スチュアート率いるジャコバイトの軍が,カンバーランド公指揮下のイギリス軍に大敗した。カロデンは,スコットランドのインバーネスからおよそ 10km離れた荒れ地で,ドゥルモシー荒野の北東部の一画をなす。兵力約 1万のイギリス軍に対してスチュアートが率いたのは衰弱した高地人兵士 5000人であり,イギリス軍はほとんど損害を被ることなく 40分ほどで決着した。1000人の戦死者を出したジャコバイト軍は潰走し,その後数週間にわたってイギリス軍の追撃を受けた。スチュアートはイギリス軍やスパイに追われ 5ヵ月間スコットランド各地を転々とした末フランスへ亡命,スチュアート朝の復活というジャコバイトの野望が完全についえた。ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルはカンバーランド公の勝利を祝って『見よ,勇者は帰りぬ』を作曲した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by