普及版 字通 の解説

10画
[字訓] やぶくろ・おちいる・した
[説文解字]

[甲骨文]

[金文]

[字形] 象形
矢を入れる
(ふくろ)。〔説文〕七上に「舌なり。象形。舌體
(かんかん)。
に從ふ。
の亦聲なり」とするが、卜文・金文の字形は、革
の中に矢のある形。「やなぐい」もまた象形に作るが、その字はのち形声字となり
を用いる。金文に字を陥入の義に用い、〔毛公鼎〕「女(なんぢ)の、乃(なんぢ)の辟(きみ)を以て、
(かん)(艱)に
(おとしい)れしめざらんことを欲す」、〔不
(ふきき)〕「我が車を以て、
に
れしめず」のように用いる。字はまた閻(えん)に通じ、金文に多くみえる
皇父(えんこうほ)は、文献にみえる閻氏のことであろうと思われる。
はまた函と同字とされるが、字の形象が異なり、同一の字とはしがたい。[訓義]
1. やぶくろ、やなぐい。
2.
と通じ、おちいる。3.
・含と声義が近く、含むもの。した、あご。[熟語]
鍾▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

