ぐい

精選版 日本国語大辞典 「ぐい」の意味・読み・例文・類語

ぐい

[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 力を入れて急に押したり引いたりするさまを表わす語。また、物事勢いよく行なうさまを表わす語。
浄瑠璃・浦島年代記(1722)四「四足を取てぐいと引ぬき」
② 酒などをひと息に飲むさまを表わす語。
洒落本・通人三国師(1781)発端「きゃく又てうし引よせ二三ばひぐひとやり」
[2] 〘接頭〙 多く動詞連用形の上に付いて、動詞の表わす行為に、すぐに、さっそく、そのまま、一息に、勢いよくなどの意味を添える。「ぐいながし」「ぐいね」「ぐいのみ」など。

ぐい

〘名〙 なかま、同類
※洒落本・公大無多言(1781)「その外出入のあきん人の類(グイ)にめをかけて」

ぐい

〘名〙 植物のいばら(野薔薇)」の古名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ぐい」の意味・読み・例文・類語

ぐい

[接頭]動詞の連用形または連用形名詞に付いて、そのまま、すぐに、一息に、勢いよく、などの意を表す。「ぐい飲み」「ぐい寝」
「まあおれと一所に―登って」〈洒・新吾左出放題〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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