カーシフィー(読み)かーしふぃー(その他表記)usayn Wā‘iz Kāshifī

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カーシフィー」の意味・わかりやすい解説

カーシフィー
かーしふぃー
usayn Wā‘iz Kāshifī
(?―1505)

ペルシア文人、宗教家。サブザワールに生まれる。ヘラートで説教師として活躍、そのかたわら華麗な文体で著作活動に励んだ。代表作にはインド説話『カリーラとディムナ』を底本とする『天蓋(てんがい)の光』、シーア派第3代イマーム・フサインusayn ibn‘Alī ibn Abī Tālib(626―680)のカルバラーの悲劇を主題とする『殉教者の園』、ヘラート宮廷のスルタン・フサインの王子アブル・ムフスィンに捧(ささ)げて書いた道徳書『ムフスィンの倫理』(1495)がある。

[黒柳恒男 2018年4月18日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カーシフィー」の意味・わかりやすい解説

カーシフィー
Kāshifī, Ḥusayn Wā`iẓ

[生]? バイハク
[没]1505
ペルシアの文人,宗教家。ヘラートにおいてチムール朝フサイン・バイカラーの宰相アリー・シールの保護を受けた。主著『殉教者の園』 Rawzat al-shuhadā',『カリーラとディムナ』のペルシア語訳で華麗な文体で知られる『天蓋の光』 Anwār-e suhaylī,王子のために執筆した『ムフスィンの倫理』 Akhlāq-e Muḥsinī (1495) がある。

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