ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガイハトゥ」の意味・わかりやすい解説
ガイハトゥ
Gaykhātū
[没]1295
イランのモンゴル王朝,イル・ハン国第5代のハン (在位 1291~95) 。フラグ (旭烈兀)・ハンの孫で,第4代のアルグーン・ハンの弟。その飲酒癖と浪費による国家財政の窮乏のため,元朝にならい 1294年交鈔 (紙幣) を発行したが,かえって経済的混乱を招き,わずか2ヵ月で廃止のやむなきにいたり,95年従弟バイドゥ (貝杜)により殺害された。
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