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紙幣 しへい paper money

翻訳|paper money

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

紙幣
しへい
paper money

(1) 貨幣の形態が印刷された紙によるもので,硬貨と対比しての表現。日本では通常,日本銀行券をさす。 (2) 政府紙幣をいい,銀行券と峻別される。しかも政府紙幣は多くは不換紙幣であるが強制通用力が付与されている。

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デジタル大辞泉の解説

し‐へい【紙幣】

素材が紙片である貨幣。一般に政府紙幣銀行券をいうが、狭義には政府紙幣をさす。さつ。

し‐べい【紙幣】

紙花(かみばな)1」に同じ。

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百科事典マイペディアの解説

紙幣【しへい】

紙を素材とする貨幣をいい,金属貨幣に対する。狭義には政府紙幣のみをさすが,広義には銀行券も含む。両者は本来異質のものであるが,1930年代に世界的に銀行券が兌換(だかん)を停止され不換紙幣となって以来,その性格は政府紙幣に近くなった。
→関連項目貨幣商品貨幣兌換券軟貨幕府札

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世界大百科事典 第2版の解説

しへい【紙幣 paper money】

貨幣ないし現金通貨について,その素材が金属か紙かによって鋳貨(硬貨)と紙幣に分類する見方がある。この分類によると,紙幣は広義に解されて,政府の発行する政府紙幣(狭義の紙幣)と銀行券(現在は中央銀行の発行する中央銀行券)が含まれる。しかしこの解釈は正確ではなく,政府紙幣と銀行券とは厳密に区分し,たんに紙幣というときには政府紙幣に限定するのがむしろ通説となっている。 では,なぜ素材面から貨幣の分類が行われたかというと,人間社会の発達とともに貨幣の形態が発達・変化してきたことに関連があろう。

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大辞林 第三版の解説

しへい【紙幣】

紙製の通貨。政府紙幣・銀行券、兌換だかん紙幣・不換紙幣などがある。さつ。 ↔ 実貨
しべい(紙幣) 」に同じ。

しべい【紙幣】

紙製の花。紙花。しへい。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

紙幣
しへい
paper money英語
Papiergeldドイツ語
papiermonnaieフランス語

政府紙幣や銀行券などの紙製の貨幣。通常は、同じく紙幣(紙券貨幣(ペーパー・マネー))であっても、兌換(だかん)銀行券、商業手形、小切手などを信用貨幣として区別しているので政府紙幣をさして用いる。紙幣の歴史は古く、中国ではすでに漢の時代に存在していたといわれるが、各国政府によって本格的に発行されたのは18~19世紀である。史上代表的な紙幣としては、フランス革命時に革命政府が発行したアッシニャ紙幣assignat、アメリカ南北戦争時のいわゆるグリーンバック紙幣greenback、第一次世界大戦時にイギリス政府が発行したカレンシー・ノートcurrency noteなどがある。わが国では、江戸時代の藩札、明治政府の太政官(だじょうかん)札や新紙幣、第一次世界大戦時や、日中戦争から第二次世界大戦にかけての小額紙幣、日本軍占領地での軍票などがある。
 各国の紙幣は、多少の差異はあっても一般的には次のような特質と機能を備えていた。
(1)紙幣には兌換紙幣と不換紙幣とがあるが、多くは結果的に後者であるか、発行当初から後者であった。
(2)それでも人々の間で授受される直接的根拠は、国家が強制通用力を付し、法貨としていることにある。
(3)補助貨幣の代用として発行される場合もあるが、多くは戦争などによる財政難を解決する一手段として発行された。この場合、発行額は流通の必要に応じて決まるのではなく、おもに財政困窮の度合いによって決まった。
(4)流通には購買手段として直接投下されるが、不換紙幣のため兌換による流通からの回収もなく、さらに租税の納入や国債応募によって発行者たる政府に還流しても、財政支出がよほど緊縮されない限り、還流額を超えてふたたび発行され、流通内に滞留することになった。
 以上の結果、政府紙幣の大規模な発行は、しばしば紙幣価値の下落、インフレーションの原因となったが、前述のアッシニャ紙幣、グリーンバック紙幣はその例として有名である。
 なお、今日の中央銀行券は不換銀行券であり、その過剰発行(流通)が兌換によって規制を受けていない点では政府紙幣と同じであり、つねにインフレーションを引き起こす可能性をもつ。しかし、他面でその発行・還収は兌換銀行券のそれとほぼ同様の形態によって行われることから、インフレーションもまたこの発行・還収のルートのなかで生ずることになる。中央銀行が政策上の錯誤をしないよう強く要請されるゆえんもここにある。[齊藤 正]

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世界大百科事典内の紙幣の言及

【会子】より

…中国,宋代に民間で用いられた手形,またこれにならって南宋政府が発行した紙幣。手形は寄付会子,便銭会子,寄付兌便銭物会子と呼ばれる。…

【貨幣】より

…このことは,後に述べるように,貨幣の制度が発展した現代の経済においてもまったく同様にあてはまることである。 貨幣経済の発達は,商品貨幣から,銀行券,政府紙幣のようなそれ自体の使用価値はほとんどまったく存在しない表券貨幣へという移行を伴っているが,この表券貨幣が貨幣として流通しうるのも,上に述べた信認が存在するからである。表券貨幣に対するこの信認を維持するためのくふうとしてとられたのが,表券貨幣の裏づけとして,商品貨幣を位置づけるという本位制度であった。…

【キヨソーネ】より

…1867年パリ万国博で受賞,69年にはミラノのアカデミー会員となる。70年明治新政府がフランクフルトのドンドルフ社に紙幣製造を依頼し,彼がその原版彫刻に従事したのを契機に日本に招聘される。75年摺師とともに来日。…

【銀行券】より

…他のヨーロッパ諸国もおおむね同じ推移をたどった。このように銀行券は,個々の銀行から中央銀行へと発行主体が変化したが,その信用供与を見返りに発行される点では共通であり,おもに政府財政の赤字補塡(ほてん)のために発行された政府紙幣とは基本的に異なる。 金本位制のもとでは銀行券は金貨と兌換(だかん)されるので,この兌換銀行券は金貨と同価値物である。…

【藩札】より

…江戸時代に諸藩が発行した紙幣。最初の藩札は1661年(寛文1)越前国福井藩で発行した銀札であった。…

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