普及版 字通 「キ・カイ・きずつける」の読み・字形・画数・意味
6画
(異体字)
5画
[字訓] きずつける
[説文解字]
[字形] 形声
声符は气(き)。字はまたに作り、乞(きつ)声。气・乞はもと同字で、ともに雲気の流れる象。その雲气を望んで求(かいきゆう)のことを行う。も犠牲を供して祈ることをいう字である。〔説文〕四下に「劃傷するなり。一に曰く、斷つなり」とあり、刀で傷つける意。「讀みて(かい)の(ごと)くす。一に曰く、刀利ならざれば、瓦石上に於て之れを(と)ぐ」と研磨の意とする。〔周礼、秋官、士師〕は珥(きじ)のことを掌る。は獣、珥は鳥を殺して、その血を塗って清める儀礼をいう。〔周礼、春官、肆師〕に「珥」とあるのも同じ。祭器の成るや、鶏血を取って清め、その清めた器を彝(い)という。彝は、鶏を羽交い締めにして、その血を取る形。血を用いるのは(きん)の儀礼である。
[訓義]
1. きずつける、きる、たつ、さす。
2. ころす。
3. 刃物をとぐ。
[古辞書の訓]
〔立〕 サク
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報