普及版 字通 「キク・すくう」の読み・字形・画数・意味
8画
[字訓] すくう
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
勹(ほう)+米。勹は人の側身形。身をかがめてものを取る姿勢である。〔説文〕九上に「手に在るをと曰ふ。勹米に從ふ」という。〔詩、小雅、采緑〕に「に(草の名)をるも 一に盈たず」とあり、草摘みを以て予祝とする俗を歌う。「一に盈たず」とはその予祝のかなわぬ意。〔毛伝〕に「兩手をと曰ふ」とあり、両手で承ける意。金文の字形は、身をかがめてものを承ける形である。
[訓義]
1. すくう。
2. 両手、たなごころ。
3. 分量として二升にあたる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 テノナカ
[声系]
〔説文〕に声として(菊)・・鞠、また・など八字を収める。掬・は〔説文〕未収の字であるが、の声義を承ける字である。
[語系]
・掬・kiukは同声。〔毛伝〕の「兩手をと曰ふ」の両手は(きよく)。その両手で掬いあげることをという。
[熟語]
水▶
[下接語]
一・盈・手
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報