分量(読み)ブンリョウ

デジタル大辞泉 「分量」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐りょう〔‐リヤウ〕【分量】

[名](スル)
物の重量容積数量割合などの、多い少ないの程度。量。「仕事分量を減らす」「目分量
長さ・重さなどをはかること。
粉薬を―している小生意気な薬局生」〈啄木鳥影
身のほど。身分の程度。分際ぶんざい
「身の―を知ったるゆゑ」〈浄・博多小女郎
[類語]かずすう数量ボリューム数値物量容量かさ

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精選版 日本国語大辞典 「分量」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐りょう‥リャウ【分量】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 目方。重さ。かさ。また、多い少ないの程度。量。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「酒を飲ほど分量はなけれども」(出典:足利本論語抄(16C)郷党第十)
    2. [その他の文献]〔宋史‐高皇后伝〕
  3. ( ━する ) 長さ、重さなどをはかること。
    1. [初出の実例]「此から此までいかほどと分量してもつをさかひと云」(出典:古活字本荘子抄(1620頃)一)
  4. 身のほど。身分の程度。分際
    1. [初出の実例]「還恐朝家以臣為分量矣」(出典:菅家文草(900頃)九・為藤大納言請減職封半状)
  5. 物事の質的な程度。その物事が持っている価値。
    1. [初出の実例]「人のさとりを罣礙せざること、滴露の天月を罣礙せざるがごとし。ふかきことはたかき分量なるべし」(出典:正法眼蔵(1231‐53)現成公案)

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普及版 字通 「分量」の読み・字形・画数・意味

【分量】ぶんりよう(りやう)

多寡。また、分限力量。〔宋史、后妃上、英宗高皇后伝〕后の弟殿崇班士林、供奉すること久し。其の官をさんと欲す。后謝して曰く、士林に升(のぼ)ることをて、量已にぎたりと。~之れを辭せり。

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