きじもの

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「きじもの」の意味・わかりやすい解説

きじもの

沖縄の妖怪の一種。木の精をさす語意で,普通キジムナーまたはキジムンと呼ばれる。年を経たガジュマル,アコウなどの木がこれになると信じられ,おかっぱ頭で赤ら顔の童形の魔物とされる。古木をすみかとするが漁の巧者で,これと親しくなったため漁運に恵まれ富者となったという説話が多く残されている。また,なかなかのいたずら者で,夜中に寝所に入って人の上にのしかかることがあり,そのようなときには人は意識は明瞭でありながらも,身動きができず,叫ぶことさえできないという。この妖怪がなによりも嫌うものが屁であるとする説は,南国的なユーモアがあってほほえましい。

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