日本大百科全書(ニッポニカ) 「キセルガイモドキ」の意味・わかりやすい解説 キセルガイモドキきせるがいもどき / 擬煙管貝bulin snail[学] Mirus reinianus 軟体動物門腹足綱キセルガイモドキ科の巻き貝。陸産種で、キセルガイ科が全種左巻きなのに対し本種は右巻きである。北海道南部以南の全国の林間にすみ、樹幹の低い所をはっていたり、落ち葉の下に潜む。殻高30ミリメートル、殻径10ミリメートルぐらいの短紡錘形。殻は灰褐色で、8~9階の螺層(らそう)がある。殻口は広く、外唇は白く肥厚する。キセルガイ科のような殻口内のひだはない。卵生で、この科の日本産種は8種知られている。[奥谷喬司] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「キセルガイモドキ」の意味・わかりやすい解説 キセルガイモドキ キセルガイモドキ科の陸産巻貝。高さ3cm,径1cm,体色は淡褐色だが,地方的,個体的に変異がある。キセルガイが左巻きであるのに対し右巻きで,殻口にひだやくびれがない。北海道南部〜九州の山地の落葉下や木の幹などにすむ。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報