普及版 字通 の解説
13画
[字訓] くずれる・おちる
[説文解字]
[字形] 会意
(ふ)+(き)。〔説文〕十四下に「を敗るをと曰ふ」とし、字を声とするが、は〔説文〕にみえぬ字である。また篆文としてを出しているが、「許規切」の附音からいえば、・を一字とするものであろう。を〔説文〕は堆の意を以て解し、城壁の壊したものとするが、は神の陟降する神梯の象。その聖所の損壊することをいう字であろう。左は左手に呪具の工をもつ形。これを以て神を隠すことを隱(隠)という。いま字が両左に従うのは、損壊の甚だしいことを示すのであろう。〔玉〕に「廢するなり、毀つなり、捐(す)つるなり」の三訓を加えている。字はまた・・墮(堕)に作るが、それは声義の異なる字であろう。
[訓義]
1. くずれる、やぶれる、こわれる、こわれおちる。
2. すたれる、やめる、すてる。
3. 字はまたに作る。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 スツ/ ヲチル
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報