キダチアロエ(読み)キダチアロエ(その他表記)Aloe arborescens; candelabra aloe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キダチアロエ」の意味・わかりやすい解説

キダチアロエ(木立アロエ)
キダチアロエ
Aloe arborescens; candelabra aloe

ユリ科の低木状多肉植物で南アフリカ原産。剣状のとがった葉は,厚く多肉質で,葉縁に三角形の鋭いとげを密につける。橙赤色の花は,円錐形総状花序を形成する。日本では花の少い冬から早春にかけてが開花期なので,色鮮かな花がよく目立ち,伊豆地方や八丈島などでは,一面に植えて観光名所としているところもある。葉には強い苦みがあり,民間薬として利用される。やけど切り傷,虫刺されなどに葉の液汁を塗布したり,下剤や健胃剤として生食する。水はけのよい用土に植え,よく日に当てて育てる。冬は明るい室内に取込む。暖地では霜に当てなければ露地栽培が可能。株分けでふやすことができる。

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世界大百科事典(旧版)内のキダチアロエの言及

【アロエ】より

…ユリ科の多肉植物アロエ属の総称だが,一般にはキダチアロエA.arborescens Mill.(一名,医者いらず)をいう(イラスト)。アロエはアラビア語の苦みを意味するallochから由来。…

※「キダチアロエ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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