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やけど やけど burn

翻訳|burn

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

やけど
やけど
burn

熱傷,火傷をさす。高熱の気体,液体,固体に触れることによって生じる皮膚および粘膜の傷害。病変が広範囲に及ぶ場合には重い全身症状に陥る。やけどは従来,臨床所見により1~4度に分類されていたが,最近では病変の深さに基づく次の分類が用いられている。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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百科事典マイペディアの解説

やけど

火傷または熱傷の俗称。熱湯,蒸気,火炎などによる熱損傷。軽度のものは皮膚の発赤・疼痛(とうつう)のみで,数日でなおる(第1度)。中等度のものでは水疱(すいほう)形成がみられ(第2度),さらに高度のものでは皮下組織壊死(えし),炭化がみられ,あとに瘢痕(はんこん)を残す(第3度)。
→関連項目腫瘍皮膚炎

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食の医学館の解説

やけど

ジャガイモ、クマ笹、スクワランが効く
 1年のうちで日本人の3人に1人が、やけどをするといわれます。12歳以下の子どもに圧倒的に多く、季節では冬にいちばん多く発生しています。体の部位、範囲、程度によっては生命にかかわることもあり、医師の処置が必要ですが、ごく軽度のものなら食品を利用する方法もあります。
 やけどに効果があるといわれるのは、ジャガイモクマ笹エキス、深海ザメの肝臓に含まれる成分「スクアレン」を精製したスクワランなど。
 ジャガイモはつぶしてどろどろにしたものをガーゼなどにぬって患部にはり、クマ笹エキスとスクワランは直接ぬります。おぼえておくと、とっさのときに役に立つかもしれません。

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それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。食品は薬品ではありません。病気にかかったら、かならず医師の診察を受けてください。

世界大百科事典 第2版の解説

やけど【burn】

火傷ともいい,医学的には熱傷thermal burnという。高温の気体,液体,固体に触れることによって発生する皮膚障害。酸やアルカリなど化学薬品による皮膚の障害もやけどといわれるが,これは化学熱傷とよばれる。やけどの程度は,深さと広さによって決定される。
[分類と症状]
 従来,第1~4度に分けられていたが,最近は深さと治療方針とを考慮して,第1度を表皮熱傷,第2度を真皮浅層熱傷と真皮深層熱傷,第3,4度を皮下熱傷と分類することが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

やけど
やけど

熱傷の俗称。火炎などによる場合は火傷ともいう。高温の気体(火炎を含む)、液体、固体に触れることによって生ずる皮膚や粘膜の損傷で、重症のものでは全身症状を呈し、死に至ることもある。化学薬品でも同様の症状を呈し、化学熱傷という。電気によるものは電撃傷として別に扱われる。
 熱傷の程度は、作用した熱の温度と作用時間によって決まる。したがって高温でも作用時間が短ければ軽症ですむが、比較的低温でも長時間作用すれば深い潰瘍(かいよう)となる。後者の代表例は湯たんぽや電気行火(あんか)による熱傷で、大部分が手術を必要とする傷を残している。
 やけどの重症度、すなわちショック症状をおこすかどうかの判定は、受傷面積と傷の深さ、受傷部位、受傷時の状況と合併症の有無、および年齢などによって決まる。たとえば顔面、手、足、外陰部などを含む場合は注意が必要で、火災時にみられる気道熱傷や骨折などの外傷を伴うときは重傷であり、また1歳以下および60歳以上の場合も要注意である。[水谷ひろみ]

受傷面積の算定法

受傷面積は、予後の判定や治療法、とくに輸液の量の決定にもきわめて重要なので、できるだけ正確に算定する必要がある。計算方法は種々知られているが、救急時のおおよその目安としては「9の法則」がもっとも一般的である。これよりやや複雑で年齢差を考慮に入れた「5の法則」もよく用いられる。これらの「法則」は、熱傷箇所が全体表面積のどのくらいの割合(%)を占めるかという指標として用いられる。たとえば、成人の場合に用いられる「9の法則」では、顔・頭が約9%、腕は左右それぞれ約9%、下肢は左右それぞれ約18%にあたることが基準となっている。また、小児の場合は、構成比が成人とは異なるため「5の法則」や成長段階によって細かく分けた「ランド・ブラウダーチャート」が用いられる。[水谷ひろみ]

熱傷深度の分類

熱傷深度は第一度から第三度に分け、第二度熱傷はさらに浅い第二度と深い第二度に分けられる。それぞれの特徴や治療方針は次のとおりである。
(1)第一度(表皮熱傷) 皮膚が赤くなり、ひりひりする程度で、浮腫(ふしゅ)(むくみ)もわずかにみられるが水疱(すいほう)(水ぶくれ)は生じない。数日で治り、あとに瘢痕(はんこん)を残さないが、一時的に色素沈着を残すことはある。
(2)第二度(真皮浅層熱傷および真皮深層熱傷) 数時間から24時間で水疱を生じ、これが破れると、びらん面となり多量の分泌液が出る。浅いものは2週間前後で軽い瘢痕を残して治癒するが、深い場合は表皮形成完了までに2~3週間を要し、かなり目だつ瘢痕を残す。また浅い第二度でも治療を誤って感染をおこすと、容易に深い第二度へ移行するので注意を要する。
(3)第三度(皮下熱傷) 壊死(えし)に陥り、表面は硬く乾いた真珠色、黄色調または灰黒色調を呈し、触れても痛みを感じない。表皮成分をすべて失っているので表皮形成はほとんど期待できず、通常は皮膚移植を必要とする。非常に長い期間をかければ高度の瘢痕を残して創面は閉鎖することもあるが、ひきつれなどによる機能障害をおこしやすい。また、高度の熱傷瘢痕上に、10~30年くらいの経過で有棘(ゆうきょく)細胞癌(がん)が発生することがある。[水谷ひろみ]

重症熱傷時の全身症状

体表面積10%以上の熱傷では、多少にかかわらずショック症状をおこす危険がある。
(1)一次ショック 血管運動神経の反射による血行障害で、1~2時間後におこる。
(2)二次ショック 体液の喪失、電解質平衡の乱れ、血液濃縮、溶血などによる高度の循環障害で、2~48時間後におこる。皮膚が蒼白(そうはく)化し、口が乾く、あくびを連発する、四肢が冷たい、吐き気がするなどの症状で始まり、発熱、血圧降下、尿量の減少などがみられる。放置すると、脳の酸素不足により、興奮、狂暴、けいれん発作、嘔吐(おうと)などをきたし、きわめて危険な状態になる。
 受傷後1~2日のショック期を切り抜けると、ショック離脱期(2~7日)、低栄養期または感染期(8~21日)を経て回復期に入る。その間種々の臓器の合併症がおこりうる。有名な例はカーリングCurling潰瘍で、突然に上部消化器(胃、十二指腸)から出血する。また、ストレスによる一時的な血糖値上昇、甲状腺(せん)や性腺の機能異常などもよくみられる。[水谷ひろみ]

治療

熱傷の治療は、20世紀の2回の世界大戦を経て非常に進歩し、近年はかなりの重症者が救命され、リハビリテーションを経て社会復帰に至っている。しかし日本では、熱傷の救急医療体制には、まだ課題も多い。熱傷センター、熱傷ユニットとよべる施設は少なく、また救急救命措置から社会復帰に必要な機能訓練までを含めての一貫した治療システムは確立されていなかったが、日本熱傷学会では2009年(平成21)に「熱傷診療ガイドライン」を刊行し、熱傷治療の標準化を目ざしている。
(1)全身療法 受傷面積が成人で20%、小児で10%を超えるときは慎重な全身管理が必要になる。受傷状況を詳しく聞きながらすばやく重症度の判定をし、必要に応じて輸液を開始するが、これが適切に行われるかどうかが重要となる。ショック期を切り抜けた後には栄養補給と感染症の治療、予防が主体となる。近年、熱傷患者の救命率は向上し、ショック期の死亡率は低下しているが、その後の感染症に起因する死亡率は依然として低下していないという傾向にある。
(2)局所療法 受傷直後には流水でどんどん冷やすのがよい。酸やアルカリによる場合はとくに十分洗い流す必要がある。その後、清潔な布で患部を包んで受診し、自宅ではチンク油などを塗らないほうがよい。感染の原因になり、治療にも差し支えるからである。
 局所療法として通常用いられる薬剤は「ヒビテン液」「イソジン液」などの消毒液、抗生物質入りの軟膏(なんこう)やメッシュガーゼ、そのほか生体包帯としての滅菌凍結乾燥豚皮も頻用されている。広範囲熱傷時におこりやすい緑膿(りょくのう)菌感染にはスルファジアジン銀入りのクリームが優れた効果を示し、副作用も少ない。局所療法の原則は自然治癒過程を助けることにあるが、後遺症を最小限にとどめるためには植皮術などの外科的療法を併用することもたいせつである。とくに顔、手、関節、外陰部など特殊領域の熱傷治療には、それぞれの部位に関する専門知識と技術が必要である。[水谷ひろみ]
『杉本侃他編『熱傷』(1983・南江堂) ▽日本熱傷学会学術委員会編『熱傷診療ガイドライン』(2009・日本熱傷学会)』

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