普及版 字通 「キツ・ひろがる」の読み・字形・画数・意味

8画
[字訓] ひろがる
[説文解字]

[字形] 形声
声符は
(きつ)。〔説文〕四下に「
は振
なり」とあり、
三上には「
(きつきやう)、布(し)くなり。十に從ひ、
聲」(段注本)という。
は虫の名であるらしく、〔段注〕に「聲を知るの蟲なり。
なる
は、蓋(けだ)し知聲の蟲の如く、一時に雲集す」という。「振
」とは「振膰」のことであるらしく、
とはその
肉を頒かつ意で、それより播布の意となったものと思われる。
は別義。司馬相如の〔上林の賦〕に「衆香發越し、
布瀉」、左思の〔呉都の賦〕に「光色
晃として、
馥(ふんぷく)
す」のように用い、広く弥漫する意の語である。[訓義]
1. ひろがる、しく、しきひろがる。
2. さかんにおこる、ひびきあう。
3. ととのえる、おさめる。
4.

は笑う声。[熟語]

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