弥漫(読み)ビマン

デジタル大辞泉 「弥漫」の意味・読み・例文・類語

び‐まん【弥漫/×瀰漫】

[名](スル)一面に広がり満ちること。はびこること。「不穏な空気が―する」
[類語]徹底広がる広まる行き渡る流布るふ伝播でんぱ浸透波及蔓延まんえん伸展発展はびこるのさばる流行猖獗しょうけつ跋扈ばっこ跳梁ちょうりょう横行

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精選版 日本国語大辞典 「弥漫」の意味・読み・例文・類語

び‐まん【彌漫・瀰漫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 水が満ちあふれること。水原の果てしなくひろいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「雲如滄海湧瀰漫、破木床頭天地寛」(出典:南游集(1364頃)和草庵首座山居)
    2. [その他の文献]〔呉志‐徐盛伝〕
  3. 転じて、ひろがり満ちること。ひろくはびこること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「東軍彌漫山将」(出典:日本外史(1827)一七)
    2. 「尊王攘夷論を天下に瀰漫せしめたり」(出典:日本文学史骨(1893)〈北村透谷〉四)

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普及版 字通 「弥漫」の読み・字形・画数・意味

【弥漫】びまん

一面にみちひろがる。〔宋書、符瑞志下〕宣宛陵の廣野に、(まゆ)をす。大いさ雉(きじ)の卵の如く、林谷に彌漫し、年年轉(うた)たんなり。

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