きっきっ

精選版 日本国語大辞典 「きっきっ」の意味・読み・例文・類語

きっ‐きっ

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 猿が歯をむきだして鳴く声や、物がのどにつまってむせた時の声などを表わす語。
    1. [初出の実例]「酒宴半ばの猿の興、〈略〉皆おん顔は真赤になって、きっきっと並ばせ給ふ」(出典:謡曲・嵐山(1520頃))
    2. 「俄に餠を喉に詰らし〈略〉ただきっきっと言ふ」(出典:仮名草子・浮世物語(1665頃)二)
  3. 動作がきびきびしている様子を表わす語。
    1. [初出の実例]「『月や』から、きっきっとひゃうしにてもって」(出典:申楽談儀(1430)拍子の事)

きつ‐きつ

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. きちんきちん
    1. [初出の実例]「きつきつと払は出るが茶もくれず」(出典:雑俳・柳多留‐一一(1776))
  3. 痛みなどが脈うつようにつづくさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「きつきつと、痛むものから」(出典:人情本・縁結娯色の糸(1839‐48)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「きっきっ」の読み・字形・画数・意味

】きつきつ

勇壮なさま。高大なさま。また、舟のうごくさま。唐・柳宗元〔晋問〕舟軒昂(けんかう)し、として迴り(めぐ)る。水師(かはるがはる)呼び、聲は(山の)顏に裂く。是(ここ)に於て鼓譟沓集して之れに從ふ。

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】きつきつ

笑う声。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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