キマダラコウモリ(読み)きまだらこうもり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キマダラコウモリ」の意味・わかりやすい解説

キマダラコウモリ
きまだらこうもり / 黄斑蝙蝠蛾
[学] Endotrica sinensis

昆虫綱鱗翅(りんし)目コウモリガ科に属するガ。はねの開張70~80ミリメートル。前翅黒褐色で、横脈上や中室内に銀白色の小さい紋がある。夏に出現し、夕暮れどきに活発に飛び、灯火にも飛来する。幼虫キリ、モモそのほかの樹木トンネルをつくって加害し、トンネルの入口蛹化(ようか)する。日本全土のほか朝鮮半島、中国に分布する。

[井上 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android