普及版 字通 「キ・むなさわぎ」の読み・字形・画数・意味
13画
[字訓] むなさわぎ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は季(き)。〔説文〕七下に「气定まらざるなり」とあり、動悸することをいう。〔玉〕に「心動くなり」とし、「亦た悸に作る」とあって、悸と同字とする。〔世説新語、紕漏〕に「殷仲堪の、悸をむ。牀下に蟻の動くを聞きて、是れ牛の鬪ふなりと謂ふ」とあり、また〔漢書、田延年伝、注〕に引く昭の説に、悸は喘息であるという。
[訓義]
1. むなさわぎ、動悸するやまい。
2. ぜんそく。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ココロハシリ・ウルルク 〔字鏡集〕 ココロサハギ
[語系]
・悸gietは同声。漢・王逸の〔楚辞、九思、悼乱〕に「惶悸して氣を失ふ」とあり、惶・悸はともに擬声語。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報