キョク・すくう

普及版 字通 「キョク・すくう」の読み・字形・画数・意味


7画

[字音] キョク
[字訓] すくう

[説文解字]

[字形] 象形
左右の手を合わせた形。〔説文〕三上に「叉手なり」とするが、左右の手でものをもつ意。〔玉〕に(きく)の古文とする。は前方にものを抱きかかえる形。は掬(すく)いとるような形をいう。

[訓義]
1. みぎひだりの手、両手でものをもつ。
2. すくう、両手ですくいとる。
3. 挙と通じ、あげる。

[古辞書の訓]
名義抄 トル

[部首]
〔説文〕に(要)をこの部に属するが、その篆文にみえるの形は腰骨の象。次に(しん)部、爨(さん)部、また前に・共・異・(よ)の各部がある。みな両手の形に従う。貴・(けん)もに従い、貝や肉を奉ずる形である。

[声系]
〔説文〕に声として學(学)などの字を収める。覺(覚)以下、學の省声とするものが数文ある。・共も同系の字である。

[語系]
・掬kiukは同声。〔説文〕九上に「手に在るを(きく)と曰ふ。勹(はう)米に從ふ」という。両手でみとるようにすることを掬(きく)という。その姿勢を鞠・鞠窮という。は両手で抱くような動作。また、廾()・共kiongも声義が近く、ともに両手で捧げる形である。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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