日本大百科全書(ニッポニカ) 「キルギズ語」の意味・わかりやすい解説
キルギズ語
きるぎずご
Kyrgyz
トルコ系諸言語の一つ。キルギス共和国で約250万人(1989)、中華人民共和国の新疆(しんきょう/シンチヤン)ウイグル自治区で約14万人(1990)、アフガニスタンで約2万人が使用している。クルグズ(柯尓克孜)と自称するからクルグズ語とよぶのが正しい。トルコ語族のうちカザフ語などとともに中央語派に属するが、多分にアルタイ語などの北方語派に近い。南北二大方言に分かれ、文語は南部方言を基礎にしている。モンゴル語からの借用語がみられる点で、西のトルコ諸語と異なる。正書法は1927年からのラテン化を経て、1940年からはキリル文字を採用している。長編叙事詩『マナス』が伝えられている。
[竹内和夫]
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