キンヒバリ(読み)きんひばり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キンヒバリ」の意味・わかりやすい解説

キンヒバリ
きんひばり / 金雲雀
[学] Anaxipha pallidula

昆虫綱直翅(ちょくし)目コオロギ科に属する昆虫。淡黄色ないし橙黄(とうこう)色をした小形の美しいコオロギ。雄は美しく発音するいわゆる鳴く虫の一つ。体長6ミリメートル内外。触角は長く、体長の4倍ほどもある。雄の前翅は腹端に届く程度でやや透明。発音器部は虹(にじ)色の光沢をもち、発音鏡はよく発達し長菱(ちょうりょう)形。雌の前翅は短く、脈が縦走している。後翅は退化しているが、まれに長翅のものがある。後翅脛節(けいせつ)の棘(とげ)は3対。雌の産卵管は短くて細く、剣状で上方に反る。二化性または一化性。成虫は4~5月ごろからと9~10月にみられる。湿地葦原(あしはら)に好んですむ。雄はリッ、リッ、リッ、リッ、リーというように発音する。幼虫越冬。関東地方以南に分布し、台湾や中国大陸にも生息する。

[山崎柄根]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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