精選版 日本国語大辞典 「ぎく」の意味・読み・例文・類語
ぎく
- 〘 副詞 〙 ( 「ぎくともせず」の形で用いられることが多い )
- ① 物のゆれ動くさまを表わす語。
- [初出の実例]「譬ひ国崩と云仏郎機(いしび)を発ても、ぎくともせず防がうと、建て置き」(出典:絅斎先生敬斎箴講義(17C末‐18C初))
- ② 驚き恐れるさまを表わす語。ぎくり。びくり。
- [初出の実例]「七百貫目の借銭負て、ぎく共せぬは」(出典:浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)上)
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報