くに‐くずし‥くづし【国崩】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 国土を崩す意で ) 大砲の異称。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「湖の前に死人(しびと)の山を築、大将の目慰と、舩より出す国崩(クニクヅ)し」(出典:浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)五)
- ② ( ①の弾丸が帰ってくることがないところから ) 行ったきりで帰ってこないこと。鉄砲玉。
- [初出の実例]「又さんだっても是から、千歳屋へ入らっしゃれば、ソリャア国崩しさネ」(出典:洒落本・青楼女庭訓(1823)春)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の国崩の言及
【石火矢】より
…弾丸重量は400~500匁(約1.5~1.9kg)から4~5貫目(約15~19kg)ほどで,3~4町離れた敵を倒すことができた。1576年(天正4)大友宗麟が南蛮から入手して国崩(くにくずし)と命名したものが初伝といわれる。織田信長,竜造寺隆信らに重視されたが,鉄砲ほどには進歩しなかった。…
※「国崩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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