日本大百科全書(ニッポニカ) 「ギンボシヒョウモン」の意味・わかりやすい解説
ギンボシヒョウモン
ぎんぼしひょうもん / 銀星豹紋蝶
dark green fritillary
[学] Speyeria aglaia
昆虫綱鱗翅(りんし)目タテハチョウ科に属するチョウ。日本に産する大形ヒョウモン9種のなかではもっとも寒地性の強いもので、その産地は北海道と本州の中部地方以北の山地に限られる。近畿地方以西の本州、四国、九州には分布しない。外国では、ヨーロッパから東アジア北部にかけてユーラシア北部に広く分布する。はねの開張63ミリメートル内外。ヒョウモン類は互いによく似ているが、後ろばね裏面の斑紋(はんもん)に特徴があり、それによって見分けられる。年1回の発生、6~9月に山地の草原の花上に多い。越冬態は卵または1齢幼虫である。
[白水 隆]