クスタナイ州(読み)クスタナイ(その他表記)Kustanay

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クスタナイ州」の意味・わかりやすい解説

クスタナイ〔州〕
クスタナイ
Kustanay

カザフスタン北部の州。州都クスタナイ。北部は西シベリア低地南端部にあたる低地,中・南部はトゥルガイ高原から成り,南北に延びるトゥルガイ凹地が同高原を東西に分けている。乾燥した大陸性気候で,北部は森林ステップ,南部はステップ地帯に入る。トボル川,ウバガン川が州内を流れ,湖が多い。州経済の発展は 1950年代以降著しく,農業では 50年代後半よりの処女地開拓政策で,耕地が数倍にふえ,カザフスタンの主要穀作地帯の一つとなっており,コムギヒマワリの栽培と畜産 (ウシ,ヒツジ) が盛ん。鉱産資源の開発も 50年代以降盛んとなり,ルドヌイ,リサコフスクの鉄鉱,ジェトゥイガラのアスベストなどが採掘されている。機械 (農業機械) ,農産物加工などの工業が中心。主要交通機関はクスタナイを中心に放射状に延びるハイウェーと,州をほぼ東西に横断する鉄道である。面積 11万 4500km2。人口 107万 4400 (1991推計) 。

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