日本大百科全書(ニッポニカ) 「クビナガキバチ」の意味・わかりやすい解説 クビナガキバチくびながきばち / 首長樹蜂wood wasps 昆虫綱膜翅(まくし)目広腰亜目クビナガキバチ科の昆虫の総称。世界に約90種、日本には8属17種が知られている。クビナガとは前胸側板が前方に突出してくびが長いようにみえることからつけられた名で、幼虫が枯れ木に穿孔(せんこう)するのでキバチという。現在知られている限りでは、すべて広葉樹に穿孔する。したがって材木の集積場所で発見されることが多いが、同一種を多数得ることが少なく、種名が混乱するもとになる。日本でもっとも普通にみられるものはアカアシクビナガキバチである。[奥谷禎一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例