日本大百科全書(ニッポニカ) 「クビナガムシ」の意味・わかりやすい解説
クビナガムシ
くびながむし / 頸長虫
[学] Cephaloon pallens
昆虫綱甲虫目クビナガムシ科に属する昆虫。本州、四国、九州のほか朝鮮半島、中国東北部、シベリア東部に分布する。体長10~13ミリメートル。細長い甲虫で前後は細まる。淡黄色であるが、色の変化があり、黒紋をもつものから大部分黒色のものまである。脚(あし)のつめは櫛(くし)状で、つめと同長の葉片を伴う。跗節(ふせつ)は5節で後脚(こうきゃく)のみ4節。山地の花上に多い。
クビナガムシ科Cephaloidaeは、約20種を含み、アジアと北アメリカに分布し、日本産はこのほかにカクズクビナガムシ、ツメボソクビナガムシ、クビカクシナガクチキムシがいる。
[中根猛彦]