日本大百科全書(ニッポニカ) 「クモカリドリ」の意味・わかりやすい解説 クモカリドリくもかりどり / 蜘蛛狩鳥spider hunter 鳥綱スズメ目タイヨウチョウ科クモカリドリ属の鳥の総称。この属Arachnotheraは約10種を含み、ヒマラヤからマレー諸島に分布する。羽色は一般に黄緑色で、ほかのタイヨウチョウ類にみられるような金属光沢はなく、雌雄の差もほとんどない。嘴(くちばし)は非常に細長く、下に曲がっている。森林や林縁にすみ、タイヨウチョウのように花を訪れて蜜(みつ)を吸い、また花の上や葉の裏の昆虫やクモを長い嘴で巧みに捕食する。巣はタイヨウチョウの巣に似た袋状で、普通バナナなどの大きな葉の下側に張り付けてある。[森岡弘之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のクモカリドリの言及 【タイヨウチョウ(太陽鳥)】より …ただし,生活史のわかっていない種がかなり多い。クモカリドリArachnothera(英名spider hunter)はタイヨウチョウ科の特殊な1属で,約10種に分類され,ヒマラヤからマレー諸島まで分布している(イラスト)。羽色は雌雄とも黄緑色で,くちばしが非常に細長く,大きく下に曲がっている。… ※「クモカリドリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by