クリプティック層状構造(読み)クリプティックそうじょうこうぞう(その他表記)cryptic layering

岩石学辞典 「クリプティック層状構造」の解説

クリプティック層状構造

層状火成岩の底部から頂上部への順に鉱物組成が変化することを記載する際に使用した語である[Wager & Deer : 1939].二種類のcryptic layeringがあり,一つは固溶体系列の鉱物組成結晶分化作用によって連続的に変化する場合で,もう一つは特定の鉱物が結晶分化作用の特別な時期に晶出を始めたり止ったりする場合である.後の場合はヘスによって相変化層状構造(phase layering)と呼ばれた[Hess : 1960].一般のcryptic layeringでは,底部から上部に向って鉄マグネシウム鉱物のMgに対するFeの比率が増加し,斜長石のCaに対するNaの比率が増加する特徴がある.crypticには不可解な,訳の分からない,秘密のなどの意味がある.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む