けっしょうぶんか‐さよう〔ケツシヤウブンクワ‐〕【結晶分化作用】
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結晶分化作用【けっしょうぶんかさよう】
結晶作用の進展にともなってマグマの化学組成が変化する現象。それとともに結晶する鉱物の種類も変化し,つくられる岩石が変化する。主にこの作用によって少数の本源マグマから多様な火成岩が形成されると考えられる。
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結晶分化作用【crystallization differentiation】
マグマ冷却時の結晶析出において,晶出した結晶と残液との反応の程度に応じて起こるマグマの分化をいう.
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結晶分化作用
マグマの分化作用で,初期に形成された結晶が,残りのマグマから分離するもの.
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けっしょうぶんかさよう【結晶分化作用 crystallization differentiation】
晶出分化作用ともいう。化学組成の均一なマグマから化学組成の異なる種々の火成岩が生ずることをマグマの分化と呼ぶ。特に,結晶作用によって,もとのマグマとは異なる化学組成の岩石が生ずることを結晶分化作用という。マグマの分化は温度の降下に伴う結晶作用によって生ずるという考えは,20世紀初頭からイギリスのハーカーA.Harkerなどによって唱えられていたが,特に,ケイ酸塩溶融体の実験的研究にもとづいてアメリカのボーエンN.L.Bowenが強く主張した1920年ころから,火成岩成因論の主流となり現在に至っている。
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けっしょうぶんかさよう【結晶分化作用】
マグマの冷却に伴い、鉱物の晶出・分離によって残ったマグマの化学組成が変化し、種々の火成岩ができる過程。また、その作用。晶出分化作用。
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