日本大百科全書(ニッポニカ) 「クレスパン」の意味・わかりやすい解説
クレスパン
くれすぱん
Régine Crespin
(1927―2007)
フランスのソプラノ歌手。マルセイユ生まれ。パリ音楽院に学び、1950年にデビュー。翌年以降パリで『ローエングリン』のエルザ、『トスカ』などで活躍、ワーグナー歌手として定評を得、58~61年にはバイロイト音楽祭に出演した。59年のグラインドボーン音楽祭における『ばらの騎士』の元帥夫人が当り役となり、欧米各地でこの役を歌い、フランスのドラマチック・ソプラノの代表として活躍。62年からはメトロポリタン歌劇場にも登場。71年(昭和46)初来日。オペラのほか歌曲にも優れた解釈を示す。91年の引退後は教育活動を行い、92年(平成4)には公開レッスンのために来日した。
[美山良夫]
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