クーリー貿易(読み)クーリーぼうえき(英語表記)coolie

翻訳|coolie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クーリー貿易」の意味・わかりやすい解説

クーリー貿易
クーリーぼうえき
coolie

クーリー (苦力)をアメリカ大陸やオーストラリアなどに輸出して利を得る貿易。 19世紀後半,黒人奴隷の解放後盛んになった。中国ではマカオクーリー貿易の拠点で,中国人の出稼ぎ希望者を勧誘,脅迫して契約書に署名させ,目的地へ出発させる「豬仔 (ちょし) 館」が多くあった。航海中の非衛生虐待のため死亡率が 50%をこえたこともあり,目的地へ到着後も奴隷的労働に従事させられ,人道上の問題となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android