ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黒人奴隷」の意味・わかりやすい解説
黒人奴隷
こくじんどれい
negro slavery
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… ポルトガルは新大陸では17世紀前半までにブラジルに砂糖などのプランテーションを築き,アジアではインドのゴアを拠点として香料貿易を行い大きな利益をあげた。また彼らは,商船隊と西アフリカ沿岸の寄航地を利して西アフリカで黒人奴隷を購入し,新大陸で原住民に代わる労働力として売り払う奴隷貿易に先鞭をつけた。このようなスペインとポルトガルの植民地帝国に,オランダ,イギリス,フランスの3国が相互に競争しつつ挑戦していった。…
… 一方,これと並行して大西洋のマデイラ,アゾレス両諸島にも植民が行われた。これらの島々ではサトウキビやブドウがプランテーション方式で生産され,アフリカ西海岸で入手した黒人奴隷が使用された。こうして,のちにスペインが新大陸で行ったプランテーション経営の原型が生まれた。…
※「黒人奴隷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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