グスタブ5世(その他表記)Gustav Ⅴ

改訂新版 世界大百科事典 「グスタブ5世」の意味・わかりやすい解説

グスタブ[5世]
Gustav Ⅴ
生没年:1855-1950

スウェーデン王。在位1907-50年。治世下に議会民主主義が完成したが,〈王権政党に優先する〉と述べて議会と対立し,第1次大戦前に防衛問題で内閣と対決して総辞職に追いこみ,20年には失業問題解決のため同国初の社会民主労働党単独政権を誕生させるなど,強く政治に関与した。外交では14年に北欧三国の協調を訴えて三国王会議を主催した。その反面国民と広く接し人気を博した。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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