グラティアヌス法令集(読み)グラティアヌスほうれいしゅう(その他表記)Decretum Gratiani

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グラティアヌス法令集」の意味・わかりやすい解説

グラティアヌス法令集
グラティアヌスほうれいしゅう
Decretum Gratiani

カマルドル修道会士マギステル・グラティアヌスが 1139年から 50年頃にかけて編纂し,キリスト教会規律のほとんど全分野を網羅した,3800項目に及ぶ法令集『競合する教会法令の調和』 Concordia discordantium canonumの略称。諸大学でテキストとして用いられたばかりでなく,ローマ教皇庁内で権威書とみなされ,『教会法大全』の主要な部分をなし,1918年に施行された現行カトリック教会法典である『コーデックス・ユリス・カノニチ』の重要な資料となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android