法則の辞典 「グリフィスの理論」の解説 グリフィスの理論【Griffith theory】 亀裂の不安定性は,新しい亀裂面の広がりによる表面エネルギーよりも,物体中に蓄えられた歪みのエネルギーの解放増分が大きくなったときに起こるという理論.無限に大きな板状の物体の中に長さ2a の直線上の亀裂が存在した場合を考えて,この亀裂に垂直な方向から引っぱり応力 σ がかかっているとする.この亀裂が不安定となり伸び始める条件は である.ここで γ は固体の表面エネルギーである.「グリフィスの第一法則」と呼ぶこともある(「第二法則」は傾斜亀裂を扱ったものである). 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報