亀裂(読み)キレツ

デジタル大辞泉 「亀裂」の意味・読み・例文・類語

き‐れつ【亀裂】

亀の甲の模様のように、ひびが入ること。また、その割れ目。ひび割れ。「日照り亀裂を生じた水田」「親子関係亀裂が入る」
[類語]ひび割れひび割れ目ミシン目切れ目分け目裂け目小口切れ口継ぎ目節目

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精選版 日本国語大辞典 「亀裂」の意味・読み・例文・類語

き‐れつ【亀裂】

  1. 〘 名詞 〙 亀の甲の模様のようにひびが生じること。また、その裂け目。比喩的にも用いる。ひびわれ。
    1. [初出の実例]「薄氷は亀烈(キレツ)し居れり」(出典夜行巡査(1895)〈泉鏡花〉六)
    2. 「親密で平和だった解説室の内部に亀裂が走り」(出典:白く塗りたる墓(1970)〈高橋和巳〉一一)
    3. [その他の文献]〔韓駒‐聞蘇文饒将出都詩〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「亀裂」の意味・わかりやすい解説

亀裂
きれつ
fissure; rhagade

俗にいうひび,あかぎれのこと。皮膚の表皮深層から真皮に及ぶ線状の割れ目。重症の場合は中の肉が見え激しい痛みを訴える。寒い季節に生じやすい皮膚障害の一つで,寒冷のため皮膚が乾燥し,血管も収縮して皮膚表面に血液が届かなくなり,その結果,角質から水分がなくなって,ひび割れができやすくなる。中性洗剤普及で水仕事の際皮膚表面の脂肪を取ってしまうため,さらにひびができやすくなるが,最近は以前のようなひどい亀裂はみられなくなった。

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普及版 字通 「亀裂」の読み・字形・画数・意味

【亀裂】きれつ

われめ。

字通「亀」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の亀裂の言及

【鋳造】より

…熱膨張の少ない砂を使い,可燃物を添加して,鋳型の表面層を硬化させ,侵食されにくい方案を立てる。(7)亀裂crack 鋳物の凝固および冷却収縮の際,鋳型の可縮性が悪く収縮が制限されたり,冷却速度が異なると,鋳物内部に残留応力を生じ,それが大きいと割れが生ずる。前者は可縮性のよい型を使うこと,後者は,肉厚の変化をできるだけ避けるなど,設計に立ちかえった検討を行う。…

※「亀裂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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