グリモードラレニエール(その他表記)Alexandre-Barthazar-Laurent Grimod de la Reynière

改訂新版 世界大百科事典 「グリモードラレニエール」の意味・わかりやすい解説

グリモー・ド・ラ・レニエール
Alexandre-Barthazar-Laurent Grimod de la Reynière
生没年:1758-1837

フランスの有名な美食家。豚肉屋を祖父に,総括徴税請負人を父にもち,富裕な家庭に育った彼は,いったんはパリ高等法院の弁護士となったが,その仕事はさっぱりせず,もっぱら宴席で人のどぎもをぬく挙に出て,人を驚かしつつ,動乱期を生きのびる。主著饗応の手引きManuel des Amphitryons》(1808)は,フランス大革命以後に出現した新興ブルジョアジー向けの食事万端にわたる指南書である。また自ら〈味の裁判官〉制度を創設し,宣伝効果をあてこむ食品業者に料理や食品を提出させ,有料で味の裁定を下し〈美味認可証〉なるものを気前よく与えた。《食通年鑑Almanachs des gourmands》を逐次刊行する(1803-12)。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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