グリュプトテーク(英語表記)Glyptothek

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グリュプトテーク」の意味・わかりやすい解説

グリュプトテーク
Glyptothek

ドイツ,ミュンヘンにある古代ギリシア・ローマ彫刻展示館。館名はギリシア語で彫刻館を意味する。バイエルン皇太子ルートウィヒ(のちのルートウィヒ1世)の命により,1816年建築家レオ・フォン・クレンツェによって着工され,1830年に開館。建物はネオクラシック様式(→新古典主義建築)。最も重要な所蔵品はエイナ島アファイア神殿の破風彫刻(1813購入。西破風は前510~前505頃,東破風は前490~前485頃建造)。ほかに『テネアのアポロン』(→アポロン。前550頃)など,古代ギリシアのオリジナル彫刻や,古代ローマの模刻を所蔵。

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