ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレンツェ」の意味・わかりやすい解説
クレンツェ
Klenze, Leo von
[没]1864.1.27. ミュンヘン
ドイツの建築家,考古学者。ベルリンで A.ヒルトに,パリで C.ペルシエおよび P.フォンテーヌに学ぶ。 1804年カッセルで宮廷建築家となったが,16年以後はミュンヘンに定住,もっぱらバイエルン王室のために制作した。 18年にイタリアを旅行。 34年には外交使節としてギリシアにおもむき,アテネの古代遺品を研究してドイツの考古学の創始者となった。 39年から 51年にかけてロシア皇帝アレクサンドル2世の招きでたびたびペテルブルグにおもむき,エルミタージュ美術館を建築 (1839~49) 。その他の作品としてミュンヘンのグリュプトテーク (16~31) ,ピナコテーク (26~36) ,レーゲンスブルクのワルハラー (30~42) ,プロピュレーエン (46~60) などの重要な新古典主義建築がある。
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