グリュミオー(読み)ぐりゅみおー(英語表記)Arthur Grumiaux

日本大百科全書(ニッポニカ) 「グリュミオー」の意味・わかりやすい解説

グリュミオー
ぐりゅみおー
Arthur Grumiaux
(1921―1986)

ベルギーのバイオリン奏者。ブリュッセル音楽院イザイ門下のアルフレッド・デュボアに学ぶ。のちパリでエネスコ師事。1939年ビュータン賞受賞。室内楽で活動したのち独奏活動に入り、第二次世界大戦後に、ビュータンやイザイの栄光ある伝統を受け継ぐフランコ・ベルギー派の唯一の存在として、国際的な名声を確立した。美音と、端正で典雅な演奏スタイルを持ち味にしており、とりわけモーツァルト、フランス近代音楽を得意とする。61年(昭和36)初来日。なお49年以来デュボアを継いでブリュッセル音楽院教授を務めた。

[岩井宏之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android