最新 地学事典 「グリーナ石」の解説
グリーナせき
グリーナ石
greenalite
化学組成(Fe, Mn)6-xSi4O10(OH)8の鉱物。単斜晶系(1M),格子定数a0.5598nm, b0.9696, c0.7439, β104.2°, 単位格子中2分子含む。1Tのポリタイプも存在。微細な葉片状・繊維状結晶の集合。暗緑~緑黒色,半透明~不透明,土状光沢。劈開一方向に明瞭。硬度未決定,比重2.9。薄片では黄緑~青緑色,屈折率β~1.674。Mnを含むものは土佐石(tosalite)といわれた。Mn>Feのものはカリオピライト(caryopilite)となる。層状珪酸塩鉱物でカオリナイト-蛇紋石族に属する。変成層状鉄・マンガン鉱床中に産するほか,蛇紋岩中にもみられる。高知県のいくつかのマンガン鉱山から産出するものは,きわめて微細な結晶からなる緻密な塊で,外観は蛇紋岩に酷似。名称は緑色の外観にちなむ。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

