グローセ(その他表記)Ernst Grosse

改訂新版 世界大百科事典 「グローセ」の意味・わかりやすい解説

グローセ
Ernst Grosse
生没年:1862-1927

ドイツの民族学者,美術史家。はじめ大使館員として日本に駐在,のちフライブルク大学教授となった。《芸術の始源》(1894)と《家族の諸形態と経済の諸形態》(1896)が代表作である。グローセは,さまざまな経済形態と美術の諸様式,親族組織の諸形態との間に相関関係が存在することを,はじめて体系的に論じた。その経済形態と親族形態の相関関係に関する学説は,W.シュミットが,その文化圏体系を完成するのに利用した。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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