ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グンタイアリ」の意味・わかりやすい解説
グンタイアリ
Eciton; army ant
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…アリが植物体をすみかとし,両者の間に特別な関係を生じたものをアリ植物といい,熱帯地方に見られる。 一つのコロニーに含まれている働きアリの数は日本産のクビレハリアリで約20匹,クロヤマアリでは数千匹,エゾアカヤマアリ(イラスト)で数万匹程度であるが,アフリカ産のサスライアリや中南米産のグンタイアリ(イラスト)には数百万匹に及ぶものがある。繁栄しているコロニーからは毎年羽アリ(有翅の雄アリや雌アリ)が生まれ,種類によってほぼ定まった時期に結婚飛行を行い交尾する。…
…幼虫が育ち終わり雌アリが産卵期に入ると静止期となって倒木や石の下のすき間を一時的な巣として定住し,狩りはときどき行われるがずっと小規模のものとなる。 南北アメリカの熱帯を中心に温帯地方にまで広く分布するグンタイアリarmy ant(イラスト)は,サスライアリとよく似た形態と習性をもっている。グンタイアリ亜科Ecitoninaeはグンタイアリ属Ecitonなど5属に分類される。…
※「グンタイアリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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