普及版 字通 「ケイ・たていと」の読み・字形・画数・意味
7画
[字訓] たていと
[説文解字]
[金文]
[字形] 象形
織機のたて糸をかけた形。經(経)の初文。〔説文〕十一下に字を水部に属して「水なり」とし、また古文の字形を録して壬(じん)声の字とするが、形義ともに誤る。下部の工の部分は糸を巻きつけた横木の形。的杠(てきこう)といわれるものである。金文にを經の意に用い、〔大盂鼎〕に「を(けいよう)す」とあるのは「經」の意。すべて垂直にして上下の緊張を保つものをという。
[訓義]
1. たていと。
2. 〔説文〕に水脈とする。地下水の意。
3. 〔広韻〕に直波とする。垂直の波の意。
[声系]
〔説文〕に声として(茎)・徑(径)・脛・剄・頸・勁・輕(軽)など二十二字を収める。おおむね垂直、下にあって上を支えるもの、また直線的な関係を示す。すべての声義を承ける。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報