ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケイ光染料」の意味・わかりやすい解説 ケイ光染料ケイこうせんりょうfluorescent dyes 紫外線を吸収して紫青ないし青緑色または黄赤色の可視光のケイ光を発する作用をもつ染料。有色ケイ光染料とケイ光白色染料 (増白剤) とがある。有色ケイ光染料は染料自身の発色とケイ光作用を合せもち,一般に黄赤色のケイ光を発する。フルオレセイン,エオシン,ローダシンBなどは比較的古くから有名。染料のほか有機顔料としても利用される。ケイ光白色染料は染着し繊維の黄色味を消し白度を増すのに利用される。セルロース繊維用のジアミノスチルベンスルホン酸系,ポリアミド用のイミダゾール系,合成繊維用としてオキサゾール系などがある。 1940年に工業的に合成されて以来,繊維用をはじめとして紙用,プラスチック用など広く利用され,特に染料工業では重要な部門となっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by