ケト原性(読み)ケトげんせい(その他表記)ketogenicity

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケト原性」の意味・わかりやすい解説

ケト原性
ケトげんせい
ketogenicity

体内の代謝反応でケトン体を生じる素材となる物質を,ケト原性であるという。ケトン体とはアセトンアセト酢酸とβ-オキシ酪酸の総称で,ケト原性の物質は脂肪酸と,アミノ酸のうちロイシン,イソロイシンフェニルアラニンチロシントリプトファン,リジンである。ケトン体は,脂肪酸が酸化経路を進行するに伴って,ケトン体のうちのアセト酢酸を生じ,他の2者はこれらの変化によって生じる。上記のアミノ酸は脂肪酸代謝経路に流入することによって,ケトン体を生成する。正常時にはケトン体の血中濃度は低く,尿中排出量もごくわずかであるが,糖利用が少いときにケトン体が体内で増すので,糖尿病の際などに,尿中量が急増する。

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[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

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