ケファロス(その他表記)Kephalos

改訂新版 世界大百科事典 「ケファロス」の意味・わかりやすい解説

ケファロス
Kephalos

ギリシア伝説で,ヘルメス神の子。アテナイ王エレクテウスの娘プロクリスProkrisの夫。曙の女神エオスに恋人としてさらわれたが,妻を恋慕してやまなかったので,女神のもとから故国に帰された。このとき彼はみずから姿形を変え,高価な贈物をもって妻に近づき,彼女の貞節を試したため,そのしうちに憤った彼女は家を出たが,やがて2人は仲直りした。その後,しばしば狩りに出かける夫を邪推した彼女が,ある日,夫のあとを追って山中に入ったとき,彼は茂みに隠れている彼女を獣とまちがえて槍を投じ,心ならずも妻を失ったという。この話はラテン詩人オウィディウスの《転身物語》でよく知られ,ルネサンス期の画家たちが好んで取り上げる画題ともなった。シェークスピア喜劇《夏の夜の夢》の劇中劇〈ピラマスとシスビー〉に,〈プロクラスを想うシャファラスの誠〉とあるのはこの2人のことを指している。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 水谷

ドンド焼き,サイト焼き,ホッケンギョウなどともいう。正月に行われる火祭の行事で,道祖神の祭りとしている土地が多い。一般に小正月を中心に 14日夜ないし 15日朝に行われている。日本では正月は盆と同様魂...

左義長の用語解説を読む