故国(読み)ココク

デジタル大辞泉 「故国」の意味・読み・例文・類語

こ‐こく【故国】

自分の生まれた国。祖国母国。「故国の土を踏む」
自分の生まれた土地ふるさと故郷。「故国の母をしのぶ」
《「古国」とも書く》歴史の古い国。昔からあった国。
母国[用法]
[類語]母国祖国自国

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精選版 日本国語大辞典 「故国」の意味・読み・例文・類語

こ‐こく【故国】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ふるくからある国。昔あった国。古い国。古国。
    1. [初出の実例]「故国山河幾度更、英雄埋骨不名」(出典:南游集(1364頃)和遊石頭城韻)
    2. [その他の文献]〔孟子‐梁恵王〕
  3. ふるくから関係のある国。
    1. [初出の実例]「往古より故国(ココク)の好(よしみ)を忘れずして、世々男の嶋人等と、妹脊の契は締べども」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)後)
  4. 自分が生まれた国。母国。また、自分の生まれた地方。故郷。ふるさと。
    1. [初出の実例]「歩虚唱了君知否、故国秋風露湿衣」(出典:扶桑集(995‐999頃)九・北堂漢書竟宴各詠史得淮南王劉安〈橘在列〉)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐上白帝城詩〕

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普及版 字通 「故国」の読み・字形・画数・意味

【故国】ここく

祖国。〔史記、淮南王安伝〕臣聞く、子、故國を(よぎ)りて悲しむ。是(ここ)に於て麥秀の歌を作れりと。是れ紂(ちう)の王子比干(ひかん)を用ひざりしを痛むなり。

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